「99年ドラフト組」現役は残り2人に…巨人・岩隈の引退でNPB選手はついにゼロ
岩隈は近鉄から5位指名 川崎、正田は今季独立リーグでプレー
巨人は19日、岩隈久志投手の今季限りでの引退を発表した。これで、1999年ドラフト組の現役選手が、NPBからいなくなることになる。ただ、現役では元ソフトバンクの川崎宗則内野手が、ルートインBCリーグの栃木ゴールデンブレーブスに9月に加入してプレーを続けている。
岩隈は99年のドラフト会議で近鉄から5位指名を受けて入団。2003年から2年連続で15勝を挙げると、2005年に誕生した楽天ではエースとして奮闘、その後メジャーに挑戦する大投手へと羽ばたいていった。
その年のドラフトでは、左腕の河内貴哉(國學院久我山高)に近鉄、広島、中日の3球団が競合し、広島が指名権を獲得。巨人は高橋尚成(東芝)を逆指名の1位で獲得した。2位では田中賢介(東福岡高)に日本ハム、中日、西武の3球団が競合し、日本ハム入りが決まった。
高卒だった選手は今年39歳を迎え、今季NPBでの現役選手は岩隈だけだった。引退発表によって1999年ドラフト組の灯火は消えるが、まだ現役を続ける選手はいる。1人は当時のダイエーから5位指名を受けて鹿児島工業から入団した川崎、そして日本ハムの1位指名を受けて桐生第一から入団した正田(四国アイランドリーグplus・愛媛)だ。
川崎は来季も台湾でのプレーを見据えており、まだまだ現役に意欲十分。正田は今季16試合に登板して5勝5敗、7試合で完投して防御率2.42と活躍している。NPBからはひとつのドラフト世代が消えることになるが、2人の現役選手はひたむきにプレーを続けている。
※10時45分、一部を加筆・修正しました。お詫びして訂正いたします。
(Full-Count編集部)