早大・早川の1位指名を決めたロッテ 選手の年齢構成から見る補強ポイントは野手?
投手はバランスがいい構成も、左腕の充実が課題か
投手陣に目を移してみよう。右投手は全体的にバランスが取れている。先発では二木康太や種市篤暉(トミー・ジョン手術を受けた)、岩下大輝らイキのいい存在がいる。さらには佐々木朗希や古谷拓郎といった次代を担う大器も控える。現在チームの中心を担う石川歩や益田直也もまだ30歳代前半で補強の緊急性は低い。
左投手では今季は小島和哉、中村稔弥と24歳の2人が先発ローテ入りしたが、中継ぎを含めてやや手薄な印象。その左投手の層を厚くさせる早川の指名を決めた。捕手は正捕手の田村龍弘が26歳、控えの柿沼友哉が27歳、江村直也が28歳と比較的若い。昨年のドラフトでも佐藤都志也を指名しており、必要性は低いか。
1位指名を公表したものの、早川は複数球団が競合する可能性もある。早川の交渉権を獲得した場合は2位以下や、抽選に外した場合の外れ1位として、早川と同じ左腕のENEOSの藤井聖投手や、高齢化が進む外野の中でも特に薄い右打者としてJFE東日本の今川優馬外野手らも候補になるか。