西武が連夜のサヨナラ勝ち 「散々言われてきた」投手陣の奮起が大逆転CSへ不可欠
守護神・増田はリーグトップのロッテ益田に1差の28セーブと健闘している
渡辺久信GMは開幕前「投手陣は過去2年、散々なことを言われてきただけに、意地があるだろう」と語っていた。今季の場合、チーム防御率4.26は相変わらずリーグワーストだが、救援陣に限るとリーグ3位の3.57という一面がある。20歳の最速160キロ右腕、平良が成長して防御率1.66。2年目の森脇も1.60の安定ぶりで、守護神の増田はリーグトップのロッテ・益田に1差の28セーブを挙げている。
ただ、増田はこの日、同点の9回に登場したが、2死から安田、福田秀に連打を浴びて一、三塁と追い込まれ、続く中村の鋭い当たりにもヒヤリとさせられた(結果は左飛)。前日まで2試合連続で失点しており、疲労の色もうかがえる。8回を担った森脇も2死二塁とされたが、藤原を中飛に打ち取った。
辻監督は「厳しい状況の中で、ピンチを迎えながらも抑えてくれるのが後ろ(救援)のピッチャーの役割。よく8、9回をしのいでくれた」と変わらない信頼を示した。健闘してきたリリーフ陣が持ちこたえられるかどうかが、シーズン最終盤の西武の行方を左右しそうだ。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)