本塁打王争い抜け出すカギは“原点回帰” 不調の岡本&大山に阪神OB提言「逆方向に…」
不調の両者に藪氏がアドバイス「反対方向に強い打球を放つという原点回帰をするべき」
となると、これから大山、岡本の両者には長打を打たせないように、外角攻めが増えることになるだろう。そこで藪氏がカギとして掲げるのが「反対方向へのバッティング」だ。特に、元々逆方向に力強い打球を打てる岡本は「アウトコースのいいところに投げても、右腰の前でボールを押し込むイメージで打てば、普通にライトに入ると思いますよ」と話す。
「反対方向に強い打球を放つという原点回帰をするべきだと思います。これは2人に共通すること。特に、東京ドームは外野が狭いので、ライトに強いライナーを打てば入りますよ。25日の第3戦は注目ですね。2人ともその辺りはしっかりと調整してくるでしょうから、1、2戦目にマークされて1本も出なくても、3戦目にきっちり打ちそうな気がします」
さらに、OBとして阪神投手陣に、こんなアドバイスも送った。
「岡本選手の外角攻めは、僕は逆に危ないと思っています。前回、甲子園での4連戦(2?5日)で、2戦目に死球を当てられた後、8の1と全然結果が出なかった。今回も2戦終えて6の0。やっぱり体の近くにボールが来ると反射的に反応するから、死球の後は意識的に踏み込みを強くしてくる可能性があります。だから、3戦目に先発する秋山(拓巳)投手のようにコントロールがいい投手が外一辺倒になると、反対方向へのホームランにされる可能性もありますね」
トップを争う大山と岡本の後を、2本差で村上宗隆(ヤクルト)と鈴木誠也(広島)、3本差で丸佳浩(巨人)が追う展開の本塁打王争い。「最終戦まで分からないですよ」という藪氏の言葉通り、最後の最後まで熾烈な戦いとなりそうだ。
(Full-Count編集部)