DeNA、ドラフト1位は当日に決定「即戦力がほしい」 大学生や社会人投手指名か
スカウト会議を開催 “ルール撤廃”の田澤純一も指名候補の中に「入ってます」
DeNAがドラフト会議を翌日に控えた25日、スカウト会議を開いた。終了後に吉田孝司顧問兼球団代表補佐がオンライン会見し、1位指名に関しては「候補は何人かいるが、決まっていない。できれば即戦力が欲しい」と当日に最終決定する方針を示した。また、指名候補の中には、元メジャーリーガーで指名対象となったルートインBCリーグ・埼玉武蔵ヒートベアーズの田澤純一投手も「入っています」と明言した。
DeNAは今季、守護神の山崎が不振で出場選手登録抹消中。エースの今永は左肩を手術、3年目の左腕・東も左肘の手術で長期離脱中とあって、即戦力投手が欲しいところ。早大の最速155キロ左腕の早川隆久投手、トヨタ自動車の栗林良吏投手、慶大の木澤尚文投手、明大の入江大生投手らが1位候補とみられる。
また、前日の24日に今季限りの退任を発表したラミレス監督は、ドラフト会議には出席せず、フロントとスカウトで対応する。1位指名選手が他球団と競合した場合のくじ引きは、指揮官と同じく今季限りでの退団が決まっている吉田顧問が行う。
吉田顧問はかつて、昭和50年代前半に巨人の正捕手として活躍し、現役引退後はバッテリーコーチ、編成部長などを歴任。巨人OBの高田繁氏がDeNAのGMに就任したことに伴い(一昨年限りで退団)、2012年からスカウト部長として支え、以後もスカウト業務に携わってきた。生涯初のくじ引き担当について「大役。抽選はない方がいい」と語り、「毎年ドラフトが近づくと楽しみ半分、難しさ半分。今年のドラフトがいい集大成になれば」と感慨深げに語った。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)