MVPは柳田悠岐が最有力か? ソフトバンクが3年ぶり19度目のパ・リーグ制覇

ソフトバンク・柳田悠岐【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・柳田悠岐【写真:藤浦一都】

柳田は打率、本塁打、打点などであらゆる打撃指標でチームトップ

■ソフトバンク 5-1 ロッテ(27日・PayPayドーム)

 ソフトバンクが3年ぶりのパ・リーグ優勝を決めた。27日、本拠地PayPayドームで行われた2位ロッテとの直接対決。優勝へのマジックを「2」としていたソフトバンクはロッテに勝利して自力でパ・リーグの頂点に立った。

 3年ぶりにリーグ優勝を果たしたソフトバンク。新型コロナウイルスの感染拡大で3か月遅れで開幕、同一カード6連戦の連続や、移動ゲームが毎週続く6連戦など、これまでに例を見ない過酷なシーズンを乗り越え、ついに歓喜の瞬間を迎えた。

 今季のMVPの筆頭候補になるのは球界屈指の強打者である柳田が最有力だろう。打率.348、28本塁打、82打点は全てチームトップ。.453という驚異的な出塁率も誇り、この男なくしてリーグ制覇はあり得なかったと言っても過言ではない。

 昨季は膝裏の故障で長期離脱を経験。オフに7年という異例の長期契約を結び“生涯ホークス“を誓った。「あと何年野球をやれるか分からない。いつ辞めてもいいように」。今季はエースの千賀滉大投手を“叱咤“する発言をするなど、チームを引っ張る中心選手としての自覚も十二分に示した。

 次の候補となるのは守護神の森唯斗か。クローザーとして47試合に登板し、1勝1敗28セーブ6ホールド、防御率2.31と役割を全うした。今季は通算100セーブと100ホールドを同一シーズンで達成。「100セーブ&100ホールド」は史上6人目の快挙だった。森につなぐセットアッパーのモイネロの活躍も光った。49試合に投げて2勝3敗1セーブ37ホールド。防御率1.72は森を上回り、47イニングで驚異の75三振を奪った。

 2人の他にもチームトップタイの9勝をマークした千賀滉大投手や石川柊太投手、開幕投手を任されて8勝を挙げた東浜巨投手らも活躍。さらには栗原陵矢や周東佑京と言った急成長を遂げた若手の活躍も見逃せないシーズンだった。

(Full-Count編集部)

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