DeNA、巨人に3連勝でV阻止 ラミレス監督はドラ1森にぞっこん「何かを持っている」
「見事に塁に出て梶谷のタイムリーにつながった。走塁も素晴らしかった」
■DeNA 5-2 巨人(29日・横浜)
DeNAは29日、本拠地での巨人戦を5-2で勝利。リーグ優勝目前の巨人に同一カード3連勝を飾り、中日が敗れてマジック1となった目前での優勝決定を阻止した。
先発の平良が6回途中1失点で今季4勝目。打線は2回に戸柱のタイムリーで勝ち越し、7回には3本のタイムリーで追加点を奪って試合を決めた。地元で巨人相手の3連勝を決め、ラミレス監督は「ベリーハッピー。素晴らしい試合だった」とご満悦だった。
ラミレス監督が「あそこが今日のキーポイントだった」としたのが1点リードで迎えた6回。巨人に1死から連打と四球で満塁とされ、この日本塁打を放っている丸を迎えた場面だった。丸、中島と続く打順で、砂田と平田を起用する“一人一殺リレー”で巨人に得点を許さなかった。指揮官は「タフな場面で砂田と平田がよく抑えてくれた」と、いずれも三振と最高の働きをした左右のリリーバーに感謝した。
7回には27日にプロ初安打を記録した森が代打で出場し、巨人2番手の田口から安打を放って貴重な追加点の口火を切った。ラミレス監督は「左投手相手だったが、見事に塁に出て梶谷のタイムリーにつながった。走塁も素晴らしかったし、森という選手は何かを持っている」と、ゴールデンルーキーの活躍に特別なものを感じているようだった。
4連勝で貯金1としたチームは、中日に代わって2位に浮上した阪神まで2ゲーム差と、指揮官が目標としている順位に手が届く位置をキープしている。29日から引き続き地元で行われる阪神との直接対決に向けて、ラミレス監督は「皆さんにはまたここに戻ってきてもらって、勝ちを見せたいと思う」とスタンドのファンに向けて呼びかけていた。
(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)