ソフトバンク周東の魅惑の足 元盗塁王が解説する「普通はできない」走塁技術
後半の周東は打撃も選球眼も素晴らしかった
飯田氏はヤクルト黄金期のリードオフマンとしてチームを牽引し、現役時代は234個の盗塁を重ねてきた。その主な部分は「変化球カウントを見つけて走るタイプだった」と、データや配球を読み、根拠を持って走ってきた。
過去に30回連続で盗塁を決めていたことがあったが「(30回と)言われるまで気がつかなかった」と聞かされた直後に失敗をした経験がある。盗塁はメンタルも大きく関わってくる。だが、周東は決めればプロ野球記録となるという局面でも、投手のクイックなど警戒の中でも、強いメンタルで次の塁を盗みに行った。
「今年の周東は後半の打撃もよく、四球も取れたので、盗塁が増えたと思います、盗塁もすごいですが、しっかりと塁に出続けていることもすごいし、自信になっている。出続けることによって次に生かすことができているのかなと思っています。本多雄一コーチも一流の走塁技術を持っているので、彼から学んでいることも多いと思います」
一言では片付けられない技術が周東の一つの盗塁に秘められている。
(Full-Count編集部)