田中将大は「ヤンキース再契約が理に適っている」 21億円オファーは来るか?
現在はヤンキースの独占交渉期間、約21億円のクオリファイング・オファーを提示するか
今季がヤンキースとの7年契約最終年でFAとなった田中将大投手。日米通算14年のプロ野球人生で初めてのFAで、その去就が注目されている。
大リーグ公式サイトは「各球団オフの最大のニーズ」と題した特集を掲載。全30球団のうち11球団が先発投手の補強が急務となると分析した。ヤンキースの先発陣では田中をはじめ、パクストン、ハップの両先発左腕がFAに。先発陣では剛腕コールがいるが、セベリーノは右肘トミー・ジョン手術明けで復帰は来季中盤以降。モンゴメリー、若手のガルシア、ヘルマンらがいるものの、先発投手は手薄な状況となっている。MLB公式は「少なくともあと1人必要。コールと1年前に3億2400万ドルの契約をした後、バウアーらに大金を使いたくないかもしれないヤンキースにとって、タナカとの再契約が大変理に適っている」と指摘。他のFAターゲットには通算49勝左腕ロビー・レイを挙げた。
他球団との交渉解禁、ヤンキースが田中らFA選手に規定額1890万ドル(約20億8000万円)のクオリファイング・オファー(QO)を提示する期限は11月2日(同3日)となっている。大リーグ公式サイトが「クオリファイング・オファーの決断を予想」と伝えた記事で、田中は「どう転ぶか分からない」と予想された。記事ではヤンキースが今オフに先発投手の補強が必要不可欠なことを伝え、「ブロンクスでの7年間の大半で安定した素晴らしい投手であったタナカを残留させる考えもある。バウアー以下、FA投手層は薄くなる。ヤンキースはクオリファイング・オファーを2人に出したくないかもしれないが、そうするしかないかもしれない。どのみちルメイヒューは受け入れない」と伝えた。仮にヤンキースが田中に提示すれば受け入れるとも予想している。
田中は29日(日本時間30日)、米国から帰国したことを自身のツイッターで報告。「空港での検査も家族全員陰性で一安心。14日間の自主隔離に入ります。せっかくなので家族と楽しい時間を過ごしたいと思います」と書き込んだ。今後は代理人ケーシー・クロース氏と連絡を取りながらヤンキースとの再契約、または他球団移籍の交渉を進めていくことになりそうだ。
(Full-Count編集部)