巨人菅野は「強力な三番手の先発」 NY紙が複数球団名挙げメジャー移籍を予想
「今シーズン後にポスティングされ、MLBの球団が獲得可能になるのでは」
巨人のエース菅野智之投手は31日のヤクルト戦(東京ドーム)でリーグダントツの14勝目を挙げ、最多勝をほぼ確実にした。そんな中、早くも海の向こう側が騒がしくなっている。米ニューヨーク・ポスト紙は、メジャー移籍について複数球団の名前を挙げて可能性を探っている。
記事では「おそらく日本で最高の投手である、トモユキ・スガノが、今シーズン後にポスティングされ、MLBの球団が獲得可能になるのでは、と考えられている」と指摘。菅野の経歴にも触れつつ「彼の速球は、通常90から92マイル(約145~148キロ)ほどだが、彼の素晴らしさは、多彩な球種と、ピンポイントのコントロールを中心とするものだ」と紹介している。巨人がこれまで容認していなかったポスティングについても、今季ブルージェイズに移籍した山口俊の例を挙げ、今回も容認するのではないかとの見方を示唆した。
日本の至宝がメジャー挑戦を決断すれば、争奪戦になるのは間違いない。記事では「スガノをカバーしてきた2人のMLBスカウトによると、彼は、メジャーリーグでは、強力な三番手の先発投手タイプだということだ。今年のような、厳しいと思われる市場においても、多くの球団は先発投手を加えたいと思っていて、ブルージェイズ、ジャイアンツ、ホワイトソックスは、他の球団より、経済面ですこし大胆に動けるのではないか」と具体的な球団名を挙げた。
一方で、新型コロナウイルス感染拡大によって打撃を受けた現状にも言及。「スガノは、MLBが資金面で今年ほど苦しくなく、彼自身が海外FA権の取得条件を得る来年まで、待つかもしれなが、彼は、すでに30代で、長い間MLBでプレーしたいと考えていたということだ。しかも、日本は、スター選手でも、年俸は600万ドル(約6億2800万円)~700万ドル(約7億3200万円)止まりだ」と実現可能性を裏付ける要素を並べた。
また記事では、日本ハムの有原航平投手と西川遥輝外野手がポスティングでメジャー挑戦することが濃厚であるとも指摘。有原については「ローテションの後半の先発投手と考えられている。スガノと同様に、速球で押すわけではないが、代わりに、多くのレパートリーとコマンドに頼っている」と紹介し、西川に関しては「レイズにいそうな、使い勝手の良い選手だ。彼は複数のポジションでプレーでき、日本では、外野手として3度のゴールドグラブ賞に輝いた」とまとめた。
騒がしくなりそうな今オフ。はたして日本のスターたちはどんな決断をするのだろうか――。
(Full-Count編集部)