左翼から兄と同じ一塁へ 清宮福太郎、和泉監督が明かすコンバートの真相とは

早実・清宮福太郎【写真:佐藤佑輔】
早実・清宮福太郎【写真:佐藤佑輔】

今夏までは左翼守備も、新チームから一塁守備にコンバートとなっていた

 高校野球秋季東京都大会は1日、ダイワハウススタジアム八王子で3回戦が行われ、早実が7-1で大森学園に勝利。日本ハム・清宮幸太郎内野手の弟で早実2年の清宮福太郎内野手は「4番・一塁」で先発出場、4打数1安打1打点1四球の内容で、チームの勝利に貢献した。

 早実は初回、相手守備の乱れをつき3番・壽田悠毅内野手が先制の左前適時打。好走塁で1死二塁とし、続く4番清宮が捉えた打球はセンター右寄りを一直線に割った。序盤から2点を先制し、5回には3点を追加。投げてはエースの田和廉投手が7回を3安打1失点12奪三振の好投で、つけ入るすきを与えなかった。

 今夏は背番号「7」、左翼守備で出場していた清宮だが、新チームでは兄と同じ背番号「3」、一塁での出場が続いている。コンバートの理由について、これまで和泉監督は「外野守備失格というワケではない。チーム内での事情もある」と明言を避けてきたが、この日取材に応じた清宮本人は「キャプテン的には、ファーストの方がピッチャーに声をかけられていいのかな。そういうところを求められているのかなという感じがしています」と自身の考えを語った。

 これに和泉監督も「(中堅手の)石郷岡と清宮は去年から出ていて、チーム内でもそういう(リーダー的な)存在。外野は石郷岡に任せて内野を、というのはある。彼のキャリアからしたら、当然それは望むところ」と語るなど、内野陣のまとめ役としての役割に期待を寄せる。

 この日7回1失点12奪三振と圧巻の投球を披露した田和について「ちょっといつもよりは調子が悪かったのかな。ただ、やっぱり田和が中心の守りのチーム。そんなに心配はしてないです」と細かな変調を感じ取っていた清宮。打力のみならず、その“主将力”がチームの鍵となってきそうだ。

(佐藤佑輔 / Yusuke Sato)

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