ヤクルト4位の東北福祉大・元山が有終の美 「来年はレギュラーを獲って活躍」

東北福祉大が富士大を下し東北地区大学野球王座決定戦の頂点に立った【写真:高橋昌江】
東北福祉大が富士大を下し東北地区大学野球王座決定戦の頂点に立った【写真:高橋昌江】

「打席に向けて集中力をめちゃくちゃ高めた」

 ある思いも打球に乗せた。1-1の6回から東北福祉大のマウンドに登ったのは、ヤクルトから2位指名された山野太一投手(4年、高川学園)。前日の八戸学院大戦で先発し、6回3安打12Kと好投。学生野球ラストマウンドだったが、8回裏に勝ち越しを許した。

「山野に負けを付けたらアカンやろ」

 9回は3番の元山からはじまる。勝ち越された時点で「打席に向けて集中力をめちゃくちゃ高めた」と神経を研ぎ澄ませていた。「もう、心臓がバクバクしていたんですけど、鼻で思いっきり息を吸って、打席に立ちました」。リーグ戦、全国大会と学生野球で1度も黒星が付いていない左腕を最後に負けさせるわけにはいかなかった。

「小、中、高校と最後の打席は全部、ヒット。大学はホームランで終わりかと思ったんですけど、まさかのもう1打席」と笑いながらも決勝犠飛を放ち、「最後はキャプテンが決めるんかなと思いました」と自画自賛。黒星を帳消しにしてもらった山野は「叫びました。いや、もう、カッコよかったです。練習に早く来て、バッティング練習とかをしているのはチームのみんなが知っている。その成果が出たと思います」と称えた。

 新型コロナウイルスの影響で今年の公式戦は秋季リーグ戦10試合と今大会の2試合のみとなったが、1度も負けることなく有終の美を飾った。「大学に入って一番、熱い試合を富士大とできたので最高の日でした」と元山。前日の守備で「2年ぶりくらい」にエラーし、この日も握りが浅くて送球ミスを記録。その点は反省しつつ、「来年からしっかりレギュラーを取って、活躍できるように頑張ります」と新たなステージに気持ちを向けた。

(高橋昌江 / Masae Takahashi)

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