西武恒例の“杉谷いじり”炸裂 今季1軍フル登録に「なんとここまで皆勤賞」

日本ハム・杉谷拳士【写真:石川加奈子】
日本ハム・杉谷拳士【写真:石川加奈子】

「時おり放つスターっぽいオーラに、若干ディスタンスを感じたり…」

■西武 – 日本ハム(2日・メットライフ)

 日本ハムの杉谷拳士内野手が2日、敵地メットライフドームで、恒例の“杉谷イジリ”を食らった。今季の西武と日本ハムの対戦は、この日からの3連戦が最後。いまや両軍のファンも楽しみにしているアナウンスも、ひとまず聞き納めとなる。

 この日、杉谷がフリー打撃を始めると、西武球団職員でウグイス嬢の鈴木あずささんが「なんとここまで、メットライフドーム皆勤賞」と紹介。今季1度も2軍に落ちていない杉谷を早速いじり倒すと「でも、いまや、すっかりどの球場でも大人気の杉谷選手。時おり放つスターっぽいオーラに、若干ディスタンスを感じたり、感じなかったり、どちらでもなかったりしています」と続けた。

「そんな今シーズンもあとわずか。皆様、打球の行方には十分ご注意の上、お見逃しのないよう、最後の瞬間をお楽しみ下さい」と、感慨を込めて付け加えると、スタンドから拍手が沸き起こった。

 2014年10月に始まった“杉谷イジリ”は、無観客からスタートした今季も、開幕戦の「前向き、元気。変わらないって素晴らしいって、気がしています。杉谷選手、今年もよろしくお願いいたします」から始まり、「おそらく放送室とのディスタンスが原因で、杉谷選手の打球は大変控えめに見えておりますが、行方には十分ご注意下さい」などの名作を生んだ。

 もっとも、西武はこの日の試合前の段階で、5位の日本ハムに今季7勝14敗と苦手にしている。残り7試合で1.5ゲーム差の2位ロッテをとらえてクライマックスシリーズ(CS)に進出するには、これ以上負けるわけにいかず、笑っていられない。

 ちなみにこの日、杉谷は「2番・左翼」でスタメン出場。1回1死走者なしでの第1打席は、一飛に倒れた。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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