中日14年“落合ドラフト”の不思議…上位4人は戦力外、下位選手が奮闘の逆転現象

6位指名だった井領雅貴は今季キャリアハイ、7位の遠藤一星は外野に転機

 その一方で、下位指名の選手たちはここ最近、1軍で奮闘している。8位の山本雅士は18年、9位の金子丈は17年に戦力外となったものの、5位の加藤匠馬は昨季92試合に出場して正捕手候補に台頭。今季は木下拓哉やA・マルティネスらの後塵を拝したが、球界屈指とも言われる強肩は際立つ。

 6位の井領雅貴は当初、外野の一角を担えずに苦しんだが、昨季は左の代打などで55試合に出場すると、今季はキャリアハイの75試合に出場。故障で離脱した右翼・平田良介の代役を担ってきた。26歳の年に入団して“オールドルーキー”と呼ばれた7位の遠藤一星は、本職の遊撃に不安が露呈して外野手に転向。すると、代打や守備固めで存在感を示すようになり、昨季は108試合に出場。今季は63試合ながら開幕から1軍の戦力になり続けている。

 支配下で指名された9選手中、高校生はゼロだった“落合ドラフト”。プロに入れば順位は関係ないとは言うが、奇しくも上位と下位で明暗が分かれる格好となった。

○中日の2014年ドラフト指名選手
1位 野村亮介(三菱日立パワーシステムズ横浜、現・三菱パワー)
2位 浜田智博(九産大)
3位 友永翔太(日本通運)
4位 石川駿(JX-ENEOS、現・ENEOS)
5位 加藤匠馬(青学大)
6位 井領雅貴(JX-ENEOS、現・ENEOS)
7位 遠藤一星(東京ガス)
8位 山本雅士(四国IL徳島)
9位 金子丈(大商大)

(Full-Count編集部)

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