オリ山崎勝の引退でNPBの“ダイエー戦士”残り2人…近鉄とともに薄れゆく平成の面影

ソフトバンク・和田毅(左)と明石健志【写真:荒川祐史】
ソフトバンク・和田毅(左)と明石健志【写真:荒川祐史】

NPBで残るダイエー戦士はソフトバンクの和田毅&明石健志

 今季限りでの現役引退を決断したオリックスの山崎勝己捕手。ソフトバンクの前身となるダイエー出身の選手がまたひとりユニホームを脱ぐことになり、残る現役はソフトバンクの和田毅投手と明石健志内野手の2人に。令和の世になり、平成を彩ってきた面影がまた薄らいでいく。

 山崎勝は2000年のドラフト会議で4位指名を受けダイエーに入団。チームがソフトバンクとなった05年に1軍初出場を果たすと、翌06年には正捕手の城島がメジャーに移籍し、キャリアハイとなる105試合に出場した。左腕エースだった杉内の専属捕手としても重宝されるなど主に第2捕手としてチームを支えた。

 13年オフに地元関西のオリックスにFA移籍。移籍1年目の14年には抑え捕手として古巣・ソフトバンクと優勝争いを繰り広げ、チームを6年ぶりのAクラスとなる2位に導いた。通算942試合出場で、ダイエー最後の捕手としてプロ20年間を生き抜いた。

 山崎勝の決断により、ダイエーでプレーしたNPBの現役選手はいよいよ2人に。39歳の和田は今季開幕ローテ入りを果たすと、16試合に登板して8勝1敗、防御率2.94と衰えを知らぬ活躍を見せた。34歳の明石はここまで54試合に出場して2本塁打、15打点、打率.253。要所でベテランの存在感を発揮している。

 NPB以外では、9月にルートインBCリーグの栃木ゴールデンブレーブスに加入した川崎宗則内野手もダイエー戦士のひとり。来季は台湾プロ野球でのプレーを目指しており、現状でNPB復帰は視野に入れていないという。

 消えゆく昭和、平成の灯火。今季NPBでは残り3人だった「近鉄戦士」は、巨人の岩隈久志投手が引退を発表。さらにヤクルトの近藤一樹投手が今月2日に戦力外通告を受けた。あとひとりは“最後の野手”であるヤクルトの坂口智隆外野手で、まだまだ1軍で欠かせぬ存在感を見せている。

 残るダイエー戦士も、近鉄戦士も、チームではすっかりベテランに。彼らは、どこまでその灯火を燃やし続けてくれるのだろうか…。

(Full-Count編集部)

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