早大・早川も慶大・木澤も「明日も投げる」 ドラフト1位エース連投で早慶戦V決着へ

早大・早川隆久(左)と慶大・木澤尚文【写真:荒川祐史】
早大・早川隆久(左)と慶大・木澤尚文【写真:荒川祐史】

早大は引き分け以上でV、小宮山監督「投げます」と早川V投手起用示唆

 東京六大学秋季リーグ戦最終週は7日、両校の優勝をかけた早慶戦が神宮で行われ、早大が慶大に3-1で競り勝った。ドラフトで4球団競合した楽天1位指名の155キロ左腕・早川隆久投手(4年)が毎回の15三振を奪い、1失点完投。ヤクルトから1位指名された慶大の155キロ右腕・木澤尚文投手(4年)との“ドラ1対決”で通算13勝目を挙げ、優勝に逆王手をかけた。

「ドラフト1位」に相応しい投げ合いだった。早川は最速151キロの直球に多彩な変化球を織り交ぜ、強打の慶大打線に奪三振ショーを演じた。7回に先頭二塁打から1点を失ったものの、最少失点で1失点完投。毎回の15三振を奪った。対する木澤も5回まで無失点と息詰まる投手戦を展開。6回に先取点を奪われ、同点の7回に決勝2ランを浴びたが、こちらも最速151キロで7回4安打9奪三振で3失点と力投した。

 試合後、先に会見に出席した木澤は「今日勝って優勝を決めるつもりだった。申し訳ない」とエースとしての責任を背負った。早川との投げ合いについては「意識はなかった」というが、勝つしかなくなった8日の2回戦へ「早川君も投げると思うし、僕も投げる。最後に1点上回っていればそれでいいので、自分の持ち場で力を発揮してやり返したい」と連投で雪辱を誓った。

 勝った早川は「今日に向けてしっかりと調整したし、死に物狂いでいった」と振り返り、こちらも「相手投手を意識するより、自分と向き合う意識でいった」と自然体だったと強調した。明日については小宮山悟監督が「投げます」と宣言し、救援で優勝の瞬間にマウンドを立たせることを示唆。本人も「相手のことは意識せず、自分と向き合って最後に神宮のマウンドに立っていられれば」と意気込んだ。

 早川は122球、木澤は105球を投げたが、優勝しても秋の明治神宮大会はなく、泣いても笑っても学生野球の集大成。両エースが最後の力を振り絞り、また神宮のマウンドに立つ。

(Full-Count編集部)

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