楽天・久保の引退で2002年ドラフト組は残り4人 松坂世代左腕、近鉄戦士らが奮闘

ヤクルト・坂口智隆(左)とソフトバンク・和田毅【写真:荒川祐史】
ヤクルト・坂口智隆(左)とソフトバンク・和田毅【写真:荒川祐史】

NPBでプレーを続けるのはヤクルト坂口、雄平、ソフトバンク和田、日ハム鶴岡の4人

 楽天の久保裕也投手が今季限りで引退することを発表した。オンラインでの会見を行い「18年間、野球を楽しむことができて幸せでした」と現役生活を振り返った。久保の引退で2002年ドラフト組ではNPBで現役を続けているのはヤクルトの坂口智隆外野手、雄平外野手、ソフトバンクの和田毅投手、日本ハムの鶴岡慎也捕手の4人となった。

 2002年のドラフトでは大学に進学した“松坂世代”が入団した年でもあった。自由獲得枠では横浜(現DeNA)が村田修一内野手、土居龍太郎投手、広島が永川勝浩投手、阪神が江草仁貴投手、杉山直之投手、ダイエー(現ソフトバンク)が和田毅投手、新垣渚投手、オリックスが加藤大輔投手、西武が後藤武敏内野手、長田秀一郎投手、巨人が木佐貫洋投手、久保裕也投手を指名。

 久保の引退で2002年の自由獲得枠組は和田のみとなった。ここまでNPB通算では270試合に登板し138勝71敗、防御率3.12をマーク。今季も16試合に登板し8勝1敗、防御率2.94の成績を残しソフトバンクを3年ぶりのリーグ優勝に導いた。

 自由獲得枠を使用しなかったチームではヤクルトが1巡目で高井雄平を指名。投手としての入団だったが2009年オフに野手に転向している。投手としては通算144試合に登板し18勝19敗、防御率4.96。ここまで打者としては通算968試合に出場し打率.291、66本塁打、386打点をマークしている。

 高井の外れ1位で近鉄に入団したのが坂口。球団合併で2005年からオリックス、そして2016年からヤクルトでプレーしここまで通算1494試合に出場し打率.279、38本塁打、415打点。今季も112試合に出場し通算1500安打を記録した。現役引退の岩隈久志投手、戦力外となった近藤一樹投手の動向次第になるが“最後の近鉄戦士”として存在感を見せつけている。

 ドラフト8位で日本ハムに入団したのが鶴岡慎也捕手。2013年オフにFA宣言でソフトバンクに移籍し2017年までプレーすると再びFAで古巣・日本ハムに復帰。1軍バッテリーコーチ兼捕手としてプレーを続けここまで通算1207試合に出場し打率.238、20本塁打、267打点。今季は18試合の出場にとどまっている。

 NPB以外では、ロッテのドラフト1位で指名された西岡剛内野手が、その後メジャー、阪神でプレーし現在はBCリーグ栃木で現役を続けている。

(Full-Count編集部)

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