「圧倒的な差は感じなかった」 DeNA期待の伊勢大夢が同級生・森下から受ける刺激

「ずっと森下がエースだったので、エースで投げるのは初めての感覚」

 2人は揃って1年生から公式戦に出場。好敵手としてチームの勝利に貢献した。3年生だった2018年、春季リーグ戦で規定投球回数に達した伊勢は、森下(3.00)を上回る防御率2.64の好成績で、同年夏には侍ジャパン大学代表に選出。エースとして「第6回 FISU世界大学野球選手権大会」に出場し、チームを優勝へ導いた。

 この国際舞台で得た自信が、プロ入りを目指す右腕の背中を押したという。

「明治では、ずっと森下がエースだったので、エースで投げるのは初めての感覚。チームを背負わせてもらっている、と僕は感じたし、そう思って投げていました。明治では『森下が投げれば勝てる』みたな雰囲気があったので、初めて味わう感覚でしたね。それが結構、自信になったと思います」

 自称・目立ちたがりの伊勢にとって、大学代表は「森下だけじゃない。明治大には伊勢あり!」と主張する格好の舞台になったというわけだ。

 開幕1軍の座を掴み、迎えた1軍デビューは6月20日の広島戦だった。その翌日、広島の先発投手としてデビューを飾ったのが森下。大学時代をともに切磋琢磨した2人が、互いのデビューを直接目に焼き付けられたのは、野球の神様からのプレゼントだったのかもしれない。

プロのマウンドでも存在感を発揮「いつでも目立つ、何か印象づける投球をしたい」

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