異例シーズンでハイレベルな争い…抜群の成績でもタイトル逃したパの強者たちは?
鷹周東が圧巻の50盗塁で育成出身初の快挙、ハム西川は42盗塁も及ばず
パ・リーグは9日、レギュラーシーズンの全日程を終了して個人タイトルが確定した。新型コロナウイルスの感染拡大によって開幕が3か月延期され、120試合に短縮。過密日程の異例のシーズンとなったが、例年以上のハイレベルな争いが繰り広げられた部門も。抜群の成績を残しながら、あと一歩タイトルに届かなかったケースもあった。
首位打者はオリックスの吉田正尚外野手が打率.350で初受賞。ソフトバンクの柳田悠岐外野手は.342、日本ハムの近藤健介外野手は.340で及ばなかった。ただ、2019年シーズンに首位打者に輝いた西武の森友哉捕手は.329で、昨年以上にハイレベルに。試合数が減ったことも影響した可能性もある。
特に熾烈な争いだったのが本塁打王。最終的には楽天の浅村栄斗内野手が32本塁打で栄冠に輝き、日本ハムの中田翔内野手はあと1本届かなかった。両者はシーズン終盤にかけ、打ったら打ち返すアーチ合戦を繰り広げ、僅差での決着となった。
さらにソフトバンクの周東佑京内野手は50盗塁で育成出身選手として初の快挙。2016年の糸井嘉男外野手(オリックス、現・阪神)、金子侑司外野手(西武)の53盗塁以来の高水準で、試合数削減の影響を全く感じさせなかった。日本ハムの西川遥輝外野手は42盗塁で次点に終わったが、昨シーズンの盗塁王である金子侑の41盗塁を上回った。
投手部門では、ソフトバンクの千賀滉大投手が最多勝、最優秀防御率、最多奪三振の3冠を獲得。オリックスの山本由伸投手は最多奪三振で千賀と並んで同時タイトル獲得となったが、防御率2.20と好成績ながら、わずかに及ばなかった。
西武の増田達至投手は33セーブで自身初の最多セーブを獲得。ソフトバンクの森唯斗投手は3年連続の大台となる32セーブをマークしたが、わずか1差でタイトル獲得とはならなかった。
(Full-Count編集部)