楽天・石井新監督、GM兼任に葛藤も「中途半端に」「僕でいいのか」 会見一問一答
「2013年の楽天の日本一は、僕のプロ野球生活の中で忘れられない一コマ」
──選手たちにメッセージを伝えるとすれば
「ここで伝えることではない。練習が始まった時に、選手個々に伝えたい。ただ、今年の悔しさは、最終戦後にみんなの目を見ていて感じたし、僕自身も悔しかった。この悔しさを晴らすには結果を出すしかない」
──GMとしては救援投手陣の整備が最優先と語っていた
「後ろ(リリーフ)のピッチャーから構築していくのがセオリーではある。僕の(GMとしての)力不足でできなかったから、逆転負けが多かったり、いろんなことが起きた。整備に時間をかけて、来年に臨みたい」
──GM兼任監督のメリットは
「こういうところが足りないとか、弱いとか、強いとか、現場に入って初めて把握できることも多い。それが編成に生きてきたりもする。外からより、中からの方が見えやすいこともある。一方で、外から見ることも大事。いろんなものを組み合わせて、チーム作りをしたい」
──GMと監督を兼任する葛藤、悩みは
「中途半端になるんじゃないか、しっかり責務を果たせるのか、という思いもあった。いろんなことを考えた。ただ、2013年の楽天の日本一は、僕のプロ野球生活の中で忘れらない一コマになっている。あの景色を東北の皆さまにもう1度見せたい。東北に住んでいたわけでもない、縁もゆかりもなかった中で、僕が東北楽天ゴールデンイーグルスに来た理由は、あの景色を2度、3度と実現したいという気持ちだけだった。最終的に、その思いが背中を押してくれたのかなと思う」
──「何を言われても」と強調したのはなぜか
「この仕事って、非難いっぱい、称賛は少しだと思う。何を言われても、自分の信念を貫いていこうと思っている。ただ、監督になれば、(GM時代より)記者の方々とコミュニケーション取れると思う。誤解がないように、自分の言葉で、自分の気持ちを伝えられるメリットはあると思う。非難はしょうがない。別に褒めてほしいと思ってもいない。このチームを強くして、魅力あるチームにするという最終的な目標に向かって、ぶれずにやっていきたい」
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)