なぜダルビッシュはCY賞を逃した? 1位票投じた米記者が見た“落選”の理由とは…
CY賞投票に参加したNBCスポーツ記者「ダルビッシュの方がより素晴らしい」
大リーグのサイ・ヤング賞が11日(日本時間12日)に発表され、カブス・ダルビッシュ有投手とツインズ・前田健太投手は共に日本人最高位の2位に付けたものの、日本人初受賞はならなかった。ア・リーグはインディアンスのシェーン・ビーバー投手、ナ・リーグはレッズのトレバー・バウアー投手がそれぞれ初受賞した。
サイ・ヤング賞の発表を終え、米メディアでは各記者の投票に注目。米放送局「NBCスポーツ」のゴードン・ウィッテンマイヤー記者はサイ・ヤング賞投票でダルビッシュに1位票を投じた理由を明らかにした。
「バウアーは今年のサイ・ヤング賞を受賞するに値するか? もちろん。だけど、私は、ユウ・ダルビッシュに投票した。これはそんなにシンプルじゃないんだ」
ウィッテンマイヤー記者はダルビッシュがバウアーよりもプレーオフ進出チームに対して多く登板したことに言及。ダルビッシュは12試合先発のうち、プレーオフに出場しなかったチームに投げたのは2試合。一方、バウアーがポストシーズンを逃したチームに投げたのは11先発のうち5試合あったことに注目した。ダルビッシュがア・リーグ中地区を制したホワイトソックスに2勝を挙げた一方、強力打線のツインズ戦(9月20日)で6回4失点したことを伝え、「スケジュールの強力さをもとにスタッツを考慮したら、ダルビッシュのシーズンの方がより素晴らしいのである」と伝えた。
全米野球記者協会(BBWAA)の投票で決まる大リーグ各賞は、各記者の選出理由もさまざま。少なくともダルビッシュも今季のサイ・ヤング賞に匹敵する活躍だったことは間違いない。
(Full-Count編集部)