球場バットボーイから32年 エンゼルス新GMの成り上がり野球人生「楽しみだ」

ペリー・ミナシアン氏がエンゼルスの新GMに就任したと発表された【写真:AP】
ペリー・ミナシアン氏がエンゼルスの新GMに就任したと発表された【写真:AP】

バットボーイ、クラブハウススタッフを務め、今季はGM補佐としてブレーブスの地区V3に貢献

 エンゼルスは12日(日本時間13日)、今季ブレーブスでGM補佐を務めていたペリー・ミナシアン氏がGMに就任したと発表した。4年契約で、球団13人目のGMとなる。40歳のミナシアンGMは「エンゼルスの編成部を率いることを光栄に思います。この機会を与えてくださり、アート・モレノ球団オーナー、ジョン・カルピーノ球団社長、エンゼルスファミリーに感謝いたします。私と家族はこのコミュニティの一員になることを楽しみにしています」とコメントした。

 球場バットボーイから成り上がった。シカゴ生まれのミナシアン氏はレンジャーズが本拠とするテキサス州アーリントンで育った。少年時代の88年から96年までレンジャーズのバットボーイを務め、97年からはレンジャーズのクラブハウススタッフを経験。03年からレンジャーズの首脳陣補佐を務めた。09年からはブルージェイズ入りしてスカウト、プロスカウト部長、GM特別補佐を歴任。18年からブレーブスでGM補佐としてチームの編成に関わってきた。

 ブルージェイズ時代にはドラフトでノア・シンダーガード、マーカス・ストローマンの両投手を獲得。国際FA市場ではブラディミール・ゲレーロJr.外野手と契約した凄腕だ。今季地区3連覇したブレーブスではアンソポロスGMの“右腕”として活躍した。

 これまでに地元放送局「FOXスポーツ・ウエスト」の名物実況ビクター・ロハス氏も新GM候補として面談。エプラーGMの後任探しをしていた。アート・モレノ球団オーナーは「包括的なプロセスを経て、ペリーをGMとして発表することをうれしく思います。彼のスカウティングと選手育成の経験、ロースター構成へのユニークな見解が我々の決断の主な要因となりました」と期待している。

 今季終了後、ジョー・マドン監督は大谷翔平投手の二刀流としての活躍を期待している。“成り上がりGM”がどのような舵取りを見せるか注目だ。

(Full-Count編集部)

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