阪神西勇やDeNA梶谷は抜群の成績も…熾烈争いでタイトル逃したセの強者たちは?

DeNA・梶谷隆幸(左)と阪神・西勇輝【写真:荒川祐史】
DeNA・梶谷隆幸(左)と阪神・西勇輝【写真:荒川祐史】

広島のルーキー森下は防御率1.91でも及ばず…新人王は有力

 セ・リーグは14日、レギュラーシーズンの全日程を終了して個人タイトルが確定した。新型コロナウイルスの感染拡大によって開幕が3か月延期され、120試合に短縮。過密日程の異例のシーズンとなったが、例年以上のハイレベルな争いが繰り広げられた部門も。抜群の成績を残しながら、あと一歩タイトルに届かなかったケースもあった。

 最優秀防御率は1点台決着に。中日の大野雄大は6完封を含む10完投など抜群の安定感を見せて防御率1.82で2年連続の受賞。広島ルーキーの森下暢仁は終盤にかけて肉薄したが、1.91と及ばず。ただ、新人王は有力視されており、チームが2年連続Bクラスに低迷する中で躍動した。防御率3位だった巨人・菅野智之も1.97で、目を見張る数字が並んだ。

 投手の各部門で上位につけながら無冠に終わったのは阪神の西勇輝。21試合に登板し、11勝は2位タイ、勝率.688は3位、防御率2.26、115奪三振は4位とそれぞれ届かず。しかし阪神のエースとしてローテを牽引し、チームの2位に貢献した。

 打撃部門では、首位打者を巡って最後まで同僚での争いが続いた。DeNAの佐野恵太がシーズン終盤に故障離脱したものの、打率.328で逃げ切って初の栄冠。梶谷隆幸が猛追したものの.323と及ばず、2014年の盗塁王以来のタイトルとはならなかった。梶谷は安打数でも健闘したが、中日の大島洋平の146安打に6本届かなかった。

 最多本塁打では、若き主砲たちがしのぎを削った。最終的には巨人の岡本和真が31本塁打で抜け出したが、ヤクルトの村上宗隆、阪神の大山悠輔が28本塁打。誰が受賞しても初のキングだったが、2代目若大将に軍配が上がった。村上は出塁率.427で初のタイトルを獲得。同僚の青木宣親が.424で、3厘差での決着となった。

(Full-Count編集部)

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