昨年は坂本らを徹底的に封じ込めた… 鷹・甲斐拓也が思い描く第1戦の重要性

ソフトバンク・甲斐拓也【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・甲斐拓也【写真:藤浦一都】

最大7試合続く日本シリーズ「繋がりをもってやること」

 巨人とソフトバンクが戦う「SMBC日本シリーズ2020」は21日に京セラドームで開幕する。4年連続日本一を狙うソフトバンクは19日、本拠地PayPayドームで練習を行い、決戦の地・大阪へと移動した。

 昨季と同じ顔合わせで行われる日本シリーズ。昨年はソフトバンクの4連勝。まさかのスイープで決着を迎えた。ソフトバンクを頂点に導いた1人が正捕手の甲斐拓也だ。巧みなリードで巨人打線を機能させず、ほぼ“眠らせたまま”4試合を終えた。

 1年越しの再戦となる巨人との頂上決戦。今年、甲斐はどのように巨人打線を封じ込めにかかるのか、も注目ポイントの1つだ。

 19日の練習後、報道陣に対応した甲斐は「繋がりを持ってやることが大事。初戦、1試合目が大事になる試合だと思うので準備、対策をしていきます」と初戦の重要性を強調した。確かに昨年は初戦、坂本、丸、岡本の主力打者を徹底的にインコース攻めにして打撃を狂わせた。

 今年はどのような戦略を描いているかは、もちろん明かせるわけもないが、入念な分析、そして対策を考えている。「イメージはして入らないといけないし、準備はしっかりとして対策を練って、繋がりを持ってできればな、と思っています」。どのような攻め方をするのか、注目だ。

 ただ、想定通りに進まないことも折り込み済だ。「準備をしっかりやるのはもちろんなんですけど、イメージと準備したものが変わることもたくさんあると思う。いざ座ってみて、思っていること、準備していたものが変わる可能性があるので、そこを感じ取ることが大事」。甲斐自身も4年連続での日本シリーズ出場。これまで培ってきた経験値は大きい。

 昨季、坂本らの打撃を崩した第1戦の再現はなるか。今年はいかなる対策を講じてくるのか、ソフトバンクバッテリーの攻め方にも注目したい。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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