巨人松原は「イチロー、篠塚を彷彿させるセンス」 日本シリーズへ大物OBが熱視線

巨人・松原聖弥【写真:荒川祐史】
巨人・松原聖弥【写真:荒川祐史】

育成出身で今季1軍デビュー「アマ球界活性化」の期待も

 ソフトバンクと巨人が2年連続で対戦することになった日本シリーズは、21日に開幕する。巨人は昨年0勝4敗で一蹴されたリベンジを期す。巨人OBでシーズン76盗塁(1983年)のセ・リーグ記録を樹立し“青い稲妻”の異名を取った松本匡史氏は、今季途中から1軍にデビューして急成長し、初めて短期決戦に挑む松原聖弥外野手に注目している。

 松原は2016年の育成ドラフト5位で、明星大から入団し4年目。昨年7月30日に支配下登録を勝ち取り、今年7月25日に1軍へ初昇格すると、俊足と思い切りのいい打撃を武器に、めきめき頭角を現した。あれよあれよという間に、スタメン2番に定着。86試合に出場し、規定打席には達したなかったものの、打率.263、3本塁打、19打点、増田大に次ぐチーム2位の12盗塁をマークした。

「ボールを捉える能力が非常に高い。広角にも打て、センスを感じる打者」というのが松本氏の松原評。象徴的なシーンとして、松本氏の脳裏に焼き付いているのが、10月13日に東京ドームで行われた広島戦だ。6回1死走者なしで、カウント2-2から広島・九里が投じた、ふくらはぎに当たりそうな内角低めのフォークを、バットで払うようにして右中間寄りの中前へ運んだ。一部ファンは「インパクトの瞬間、両足が浮いている」、「もはや芸術の域」とざわついた。

 さらに、中堅手・西川が打球に追いつくのが時間がかかったこともあり、俊足を飛ばして二塁を陥れ二塁打にしてしまったのだから、2度びっくりだ。

「松原のような選手が活躍すれば、アマ野球の活性化にもつながる」

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