物議を醸した「野手登板」 投手が投げた時との“差”をMLB公式サイトが検証
当然投手が投げた時よりも打たれるが、それほど「悪くない」とも
この結果に対してMLB公式サイトは「これは想像していたよりも悪くない。ネルソン・クルーズは人間の選手であり、私たちはビデオゲームのようなあり得ない成績になるかと思っていた」とする。
また、野手が登板した際のスイング数あたりのホームラン率4.1%(投手は1.6%)、スイング数あたりの空振り率11%(投手は22.7%)、ハードヒット率39.5%(投手は34.5%)などの数値を出し「当然ながら投手のほうがいい成績だが、思ったほど悪くはない」と言及した。
2019年にドジャースで4試合に登板したラッセル・マーティンは2安打無失点に封じ、2つの三振を奪っている。また、ヤンキースのエリック・クラッツは捕手は今季2試合に登板。2本塁打を打たれているものの、“魔球”ナックルボールを投じてファンを沸かせた。
大差がついたワンサイドゲームで繰り出される「野手登板」だが、数字上は驚くほど投手が投げた際と差が出るわけではないよう。日本で物議を醸した「野手登板」だが、これも1つのエンターテインメントだとすれば、また1つの野球の楽しみだと言えるのではないだろうか。