選手から球団職員転向の元ロッテ2投手 野球人生におけるターニングポイントは?

上野大樹さん【写真:(C)PLM】
上野大樹さん【写真:(C)PLM】

大学で一度は野球部入部を選ばなかった古谷さん、野球の道に引き戻したのはあの選手

――野球人生におけるターニングポイントは?

 上野さん「2年目にちょっと怪我をしたんですね。1年目はルーキーとしてそこそこ投げられて、2年目に怪我をしてほとんど1軍で投げられなかったんです。その年(2年目)に結婚をして、次の年に結婚式を挙げるというスケジュールだったんですけど、2年目でずっこけて『このままじゃヤバイな』と。それなのにオフに怪我の影響もあってちょっとふっくらしちゃったんですよ。

 そこでダイエットしよう、絞ろうと思って、奥さんにもダイエットメニューを作ってもらって、オフシーズン2か月ぐらいで体重を落として体にキレを作って翌年、初先発で初完封できたんです。それでその年は先発ローテーションの一角として投げさせていただいたので。2年目に怪我をした、結果が出なかったというなかで結婚をして、次のシーズンで結果を出せたっていうのが僕の中でのターニングポイントかなと思います」

 古谷さん「大学に進学したんですけれども、最初は硬式野球部に入らなかったんです。当時の自分としては、このまま野球を続ける情熱もなかったし、単純に大学生活を楽しみたいなというところもあって。そこで一般の大学生というか、アルバイトを始めてみたりとか、髪の毛を染めてみたり、昼夜逆転したような生活をしていて。1人暮らしも初めてでしたし、半年間ぐらいすごく楽しかったんです。

 でもふと気づくと、物足りなさを非常に感じていたんです。部屋でダラダラしていたときに、オリンピックをちょうどやっていて、ちょうど1年上の松坂世代のまさに松坂(大輔)さんが投げていて。『これはちょっと酷いギャップだな』と。

 レベルは違いますけど、同じ高校野球で頑張ったので、『ちょっとこれはいかんな』と思って。知人を介してお願いをさせていただいて、本当に運良く『左ピッチャーだし、入れさせてあげるよ』と大学の野球部に入れていただきました。大学の時は活躍できなかったんですけれども、そこで野球を再開することで、いろんな方の支えがあって今の人生が開けました。そこが最大のターニングポイントだと思います」

「自分1人のために野球をやらなくなった」ことが上野さんのターニングポイント

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