田中将大は「FA交渉で有利な立場」 米メディアが再契約でもたらす影響を指摘
ジ・アスレチック「若手投手陣が経験を積む間に安定感を与えられるかも」
ヤンキースから今オフFAとなり、去就に注目が集まっている田中将大投手。7年間で築き上げた実績と信頼は、FA市場でも高い評価を得ているようだ。米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」でも「タナカは今冬のFA市場でトップの先発投手の1人」と注目している。
同メディアは「ヤンキースはマサヒロ・タナカとブレット・ガードナーを残留させるべきか?」との見出しで記事を掲載。チームの補強方針と両者の存在を照らし合わせ「どちらか、もしくは両方の残留を望むのであれば、FA交渉で有利な立場にあると考えられる。ローテーションはヤンキース最大の弱点であり、タナカのようなベテランの存在が特に必要とされる」と指摘した。
新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けた今冬のFA市場の不透明さにも触れつつ「タナカは今冬のFA市場でトップの先発投手の1人であり、ヤンキースが複数年契約で残留を望んだ場合に競合するオファーがあるかもしれない」とも。エースのコールに続く精神的支柱となる存在の必要性を説き「11月1日に32歳になったタナカは市場で最高の投手の1人であり、複数年契約をすれば、若手投手陣が経験を積む間に安定感を与えられるかもしれない」とまとめている。
一方で、田中の投球の変化にも着目。スプリットに陰りが見える一方、スライダーを効果的に使うようになった点を挙げ「30代での複数年契約におけるタナカの価値は、武器の変化にどれほどうまく適応できるかにかかっているかもしれない」と述べた。
(Full-Count編集部)