JFE東日本、日ハムドラ6今川が無安打で涙の終戦「今日の負けは自分のせい」
日本ハムから6位で指名された今川優馬は4打数無安打「相手がそれ以上だった」
第91回都市対抗野球大会1回戦が22日、東京ドームで行われた。初戦に登場した昨年優勝チームのJFE東日本が、16年ぶりに本選出場となった三菱自動車倉敷オーシャンズに1-3で敗れ、1回戦で姿を消した。今秋のドラフトで日本ハムから6位で指名された今川優馬外野手は、4打数無安打だった。
厳しい試合展開に、今川の笑顔も徐々に雲っていった。来年からプロの世界で勝負する今川にとって、今大会が社会人最後の舞台。「5番・左翼」で先発出場したが攻守ともに精彩を欠き、連覇を狙うチームは初戦で敗退した。
初回、2死二、三塁で左翼に飛んできた打球にうまく反応することができず、これが先制適時二塁打に。2回には2死二塁から飛球を追いかけたが一歩届かず左越え適時打となり、痛い追加点を許した。
前回大会で打率.381をマークした自慢の打棒も、相手先発・廣畑の前に4打数無安打と封じられた。2点を追う8回、2死一塁のチャンスで打席に入り「なんとしても長打」と強振したが、左飛に倒れた。
試合後、今川は「(廣畑は)速球で押してくるタイプなので、強い球に振り負けないように対策をしてきたが、相手がそれ以上だった。ナイスピッチングでした」と脱帽。敗戦の責任を背負いこみ「僕の守備のミスのせいで3点も入ってしまった。それでいて1本も打てなかった。チームを勝たせることができなかった。今日の負けは自分のせい」と肩を落とした。
悔しさだけが残る結果に「お世話になった会社のみなさんに、勝って恩返しをしたい強い気持ちがあった。(チームを)勝利に導けず、すごく悔しい」と話し、「この悔しさを忘れず、チームを勝たせる選手になりたい」と次のステージでの活躍を誓っていた。
(安藤かなみ / Kanami Ando)