巨人バッテリーに専門家が苦言「甘い真っ直ぐを見逃されたら、なぜと疑わないと」

大城に対して注文「意図が明確にわかる構えをしなければいけなかった」

 野口氏は巨人バッテリーの配球に首をかしげる。グラシアルの一発は、1球目に真ん中高めの148キロ速球でストライクを取った後、2球目のド真ん中のスライダーをジャストミートされたものだ。「1球目の甘いストレートに、ピクリとも反応しなかった。巨人バッテリーはこの段階で『なぜだ?』と疑問に思わないとダメ。スライダー狙いではないかと疑わないと。警戒していたにしては、2球目のスライダーはあまりにも甘過ぎました」と野口氏は苦言を呈した。

 さらに、「もしかすると、捕手の大城には、ボールにする意図があったのかもしれない。であるならば、厳しい言い方をするようだが、その意図が明確にわかる構えをしなければいけなかった。普通にストライクゾーンに構えていましたから」とも指摘する。

 デスパイネの満塁弾も然り。「前の打席では、初球のストレートを右犠飛。そうでなくとも、ファーストストライクの真っ直ぐにスイングしてくる確率が非常に高い打者です。カウント1-0からの真ん中外寄りの146キロはおあつらえ向きでした」と野口氏は見た。

 第1、2戦はいずれも大城がスタメンマスクをかぶった。第3戦以降は「捕手を西武時代にソフトバンクとの対戦経験が豊富な炭谷に代え、大城は2試合無安打の亀井の代わりにDHに入れて、打撃に専念させる手もある」と野口氏。いずれにせよ、チーム一体となって相手打者の対策を見直すことが急務と言えそうだ。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY