3連敗で崖っぷちの巨人、専門家が「“がっくり度”倍増」と断言した拙攻の影響

相手のミス生かせず「“がっくり度”倍増でした」

 後続の打者が松原をフォローできればよかったが、続く坂本はムーアのチェンジアップにタイミングが合わず空振り三振。岡本も154キロの速球に押し込まれ遊ゴロ。無得点に終わった。「1点でも取れれば巨人ベンチは盛り上がり、流れも変わったでしょうが、相手がくれたチャンスを生かせなかったことで、“がっくり度”倍増でした」と飯田氏が言う通りだ。

 結局、3回に中村晃の先制2ランが飛び出したソフトバンクが、この試合でも先手を取ったのだった。逆にソフトバンクは、相手へ流れが行きかねないところで、飯田氏が「あのプレーは大きかった」と感嘆したプレーが生まれた。巨人は2点を追う5回、先頭の丸が四球で出塁し、続くウィーラーも三遊間へ痛烈なゴロを放ったが、三塁手・松田宣が横っ飛びでキャッチ。一塁走者を二塁で封殺し、ピンチの芽を摘んだ。

 7回にも中村晃が右前適時打を放ち、この日3打点目。グラシアルも右前適時打でな追加点を挙げた。派手な本塁打だけが試合を決めるわけではない。一見地味な仕事をきっちりこなせる所に、ソフトバンクと巨人の差があるのかもしれない。2年連続の“ストレート決着”が現実味を帯びてきた。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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