崖っぷちの巨人にとって鷹和田はチャンス? 元捕手が掲示する“一縷の望み”
第4戦の先発・和田にはチャンス? 「何とかなるかもしれない」
一方、初球から積極的に振ってくるソフトバンク打線は、巨人とは対照的だという。
「ソフトバンクは同じ追い込まれるにしても、積極的に振っていき、空振りやファールで追い込まれている。バッテリーからすると、振りにくるのはすごく嫌。しかも、どの打者もフルスイングしてくる。少々甘い球になると打たれるから、バッテリーはどうしても際どいところをつかなければならなくなり、ボール球が増える。ホークスはシーズン中からやってきたことをやって、それで結果が出ている」
では、巨人が勝ちを手にするためには、どういう戦い方が必要になってくるのか――。野口氏は、対戦が少なく配球の傾向が読みづらいパ・リーグ相手の短期決戦なら、早いカウントから積極的に打ちに行くことが必要だと説く。
「巨人はカウントを整える中で読みを働かせて打っていくバッティングをしているが、それだと短期決戦では終わってしまう。セ・リーグの投手相手なら持ち球や配球の流れを知っているから、相手の出方を読みやすく、打つことができる。だが、ホークスはどの投手も球が速いし、考えている間に対戦が終わってしまう。ここは原点にかえって、早いカウントから速い球を打ち返していくしかない」
3連敗し、圧倒的に不利な状況になった巨人。だが、まだわずかなチャンスは残されていると野口氏はいう。それは今日第4戦の先発が、過去に対戦が多く、データもあるベテランの和田だからだという。
「ホークスの先発陣の中で唯一、直球が150キロいかないのが和田。今年の巨人のメンバーの中で坂本と丸は日本シリーズで、ウィーラーと中島はパ・リーグで和田と対戦経験があるし、ピッチングの傾向も出ている。25日はベンチ入りするであろう右打ちの石川も和田を知っている。和田は球のキレはいいが、今回日本シリーズで投げる先発投手の中ではスピードは一番遅い。巨人が一縷の望みを託すならそこ。もしかしたら和田だけは何とかなるかもしれない」
昨年に続く2年連続の4連敗だけは何としても避けたい巨人。直球は140キロ台ながら、抜群にキレのある経験豊富な和田を、巨人打線は攻略することはできるのだろうか。
(Full-Count編集部)