DeNA5位・ヤマハ池谷、1回3連続Kで「自信になった」 9得点完封勝ちに貢献
8回に登板「セットアッパーは流れを渡さない、流れを持ってくるのが仕事」
27日に東京ドームで行われた第91回都市対抗野球大会第6日目の第1試合で、ヤマハが日立製作所を9-0で下し、2回戦進出を決めた。10月のドラフト会議でDeNAから5位指名を受けた池谷蒼大投手は8回に登板し、3者連続三振を奪う快投でチームの完封勝ちに貢献した。
大量9点リードの8回に登板した池谷は、8番・川本からの3人を連続で空振り三振斬り。圧巻の投球で、「セットアッパーは流れを渡さない、流れを持ってくるのが仕事。(3者連続三振は)自分にとって自信になった」とうなずいた。
東海地区予選の第3代表決定トーナメント3回戦では、永和商事ウイング戦に先発し1安打1失点完投勝利をあげるなど先発としての実績も残してきたが、この日は救援での登板。室田信正監督から「大事な場面で中継ぎで行く」と告げられたことを明かし、「責任感はとてもあります。自分らしくピッチングすることでチームに貢献できると思う」と次戦以降を見据えた。
ヤマハのお膝元・浜松で生まれ育ち、静岡高から入社して今年が3年目の左腕。右足を高く上げる特徴的なフォームから、キレのある直球と緩い変化球の緩急で空振りを量産する。静岡高では3年春に甲子園出場を果たした。
10月のドラフト会議でDeNAから5位で指名を受けたことで「応援してくれる人たちが少し多くなった」とはにかんだ池谷。「(応援を)力に変えてやっていきたい」と意気込んでいた。
(安藤かなみ / Kanami Ando)