過剰な期待は禁物!? 近年のFA移籍選手は新天地でどれだけ活躍した?
昨季FA権を行使した美馬、鈴木大と福田秀は明暗が分かれる結果に
【2018年オフ】
・西勇輝(オリックス→阪神)
2018:25試合10勝13敗0S0H 3.60
2019:26試合10勝8敗0S0H 2.92
・丸佳浩(広島→巨人)
2018:125試合432打数132安39本97点 .306
2019:143試合535打数156安27本89点 .292
・浅村栄斗(西武→楽天)
2018:143試合565打数175安32本127点 .310
2019:143試合529打数139安33本92点 .263
・炭谷銀仁朗(西武→巨人)
2018:47試合129打数32安0本9点 .248
2019:58試合126打数33安6本26点 .262
西勇、丸、浅村と大物がFA市場を賑わせた2018年オフ。西勇は阪神でエースとなり、1年目から10勝、防御率2.92の成績をマーク。広島から巨人に移った丸、西武から楽天に移籍した浅村も前年とほぼ変わらぬ好成績を収めて、その高い評価に違わぬ結果を残した。西武から巨人に移籍した炭谷も58試合の出場で、ほぼ前年と変わらぬ成績だった。
【2019年オフ】
・福田秀平(ソフトバンク→ロッテ)
2019:80試合166打数43安9本26点 .259
2020:62試合204打数44安5本19点 .216
・美馬学(楽天→ロッテ)
2019:25試合8勝5敗0S0H 4.01
2020:19試合10勝4敗0S0H 3.95
・鈴木大地(ロッテ→楽天)
2019:140試合527打数152安15本68点 .288
2020:120試合478打数141安4本55点 .295
3選手がFA権を行使して他球団に移籍した2019年オフ。ロッテに移籍した福田秀と美馬は明暗が分かれる結果に。美馬は10勝をマークして3年ぶりに2桁勝利をマーク。防御率は3.95だったが、前年とさほど変わりはなかった。一方の福田秀は主力として期待されたが、故障が相次ぎ、前年を下回る62試合の出場に。打席数は増えたものの、打率.216に終わった。鈴木大は全試合に出場して打率.295。前年度と同様に活躍してみせた。
ここ3年間を振り返ると、新天地に移籍しても、前年度と遜色ない成績を残すことがほとんどだと言える。成績が下降することはあれど、期待を遥かに上回るような大躍進を遂げることは難しいようだ。争奪戦となっても、過度な期待は禁物か。FA選手には前年度と同程度の結果を期待することがちょうど良いようだ。
(Full-Count編集部)