過剰な期待は禁物!? 近年のFA移籍選手は新天地でどれだけ活躍した?

DeNAの大和(左)と巨人の野上亮磨【写真:荒川祐史】
DeNAの大和(左)と巨人の野上亮磨【写真:荒川祐史】

今オフはここまでDeNAの井納と梶谷、ロッテの澤村が権利行使を表明

 ソフトバンクが4年連続の日本一に輝き、幕を閉じた2020年のペナントレース。シーズンオフに入り、今後はFA権を取得した選手の去就や契約更改といったストーブリーグが球界の話題となっていく。

 FA権を行使する選手は日本シリーズが終了した翌日から土日祝祭日を除く7日間以内に権利を行使するかどうかを表明する必要がある。今年の期間は12月4日までで、すでにDeNAの井納翔一投手、梶谷隆幸外野手、メジャー挑戦の希望を持つロッテの澤村拓一投手が権利行使を表明している。

 では、近年、FA権を行使して他球団に移籍した選手は新天地でどれだけの活躍を見せたのだろうか。果たしてFA市場で選手獲得に動くのは得策なのかどうか。2017年以降の動向を見ていこう。

【2017年オフ】
・鶴岡慎也(ソフトバンク→日本ハム)
2017:29試合28打数9安3本5点 .321
2018:101試合239打数58安2本22点 .243

・大野奨太(日本ハム→中日)
2017:83試合154打数34安3本13点 .221
2018:63試合137打数27安2本10点 .197

・野上亮磨(西武→巨人)
2017:24試合11勝10敗0S0H 3.63
2018:25試合4勝4敗0S1H 4.79

・大和(阪神→DeNA)
2017:100試合232打数65安1本16点 .280
2018:113試合394打数96安打2本27点 .242

・増井浩俊(日本ハム→オリックス)
2017:52試合6勝1敗27S7H 2.39
2018:63試合2勝5敗35S9H 2.49

 2017年のオフは上記の5選手がFA権を行使して他球団に移籍した。日本ハムに復帰した鶴岡は大きく出場試合数を伸ばし、阪神からDeNAに移った大和もチームの中心選手として出場機会を大きく増やした。増井は移籍1年目はリリーフとして前年同様の成績を残したが、2019年、そして2020年と成績を下げている。大野奨と野上は移籍して成績が下降。移籍3年目となった今季はともに1軍出場すらなかった。

昨季FA権を行使した美馬、鈴木と福田秀は明暗が分かれる結果に

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