MLBがコロナ禍の損失1000億円以上を求め提訴 保険会社は支払いを拒否する姿勢
MLBは声明文を発表「保険の適用範囲内として全て保障されると強く信じています」
MLB機構とメジャーリーグ全30球団が新型コロナウイルスの感染拡大で出た10億ドル以上(約1041億5000万円)の損失の補償を求め保険会社を提訴したことが分かった。AP通信が伝えている。
今シーズンはコロナ禍により60試合制、無観客という異例のシーズンを過ごしたメジャーリーグ。すでに今季の損失は約30億ドル(約3230億円)だったことが報じられている。MLB側はオールリスク型の保険に加入していたが保険会社は新型コロナの損失は含まれないとして支払いを拒否しているという。
これを受けMLB側は複数の保険会社を相手に訴訟を起こし争う姿勢を見せており「新型コロナウイルスのせいで、2020年のシーズン、30球団を含めたMLBの全組織は、重大な経済的損失を負いました。我々は、これらの損失が、保険の適用範囲内として全て保障されると強く信じています。そして、裁判所と陪審員も我々の主張に同意すると自信を持っています」と声明文を発表した。
世界中が未曾有の事態に直面したコロナ禍で巨額の損失は補填されるのか、今後の裁判の結果に注目が集まりそうだ。
(Full-Count編集部=AP)