FA争奪戦がスタート 権利を行使した選手たちの魅力と不安要素は?

井納は4選手でただ1人Cランクだが、2桁勝利が2014年の1度だけ

○小川泰弘(9000万円、Bランク)
2020:20試合10勝8敗0セーブ0ホールド 4.61
通算:181試合75勝59敗0セーブ0ホールド 3.63

 2013年にプロ入りし、いきなり16勝をマークして最多勝、最高勝率、新人王を手にした小川。その後も大きな故障離脱もなく8シーズンに渡って先発ローテで投げ続けてきた。今季は5年ぶりの2桁勝利となる10勝をマークした。ローテの一角として1年間投げられるところは、先発陣が手薄な球団にとっては魅力的。ただ、その一方で2年続けて防御率が4点台を超えており、被本塁打、失点は2年続けてリーグワースト。狭い神宮球場を本拠地としていることも要因の1つだが、この失点の多さをどう見るか。

○井納翔一(6100万円、Cランク)
2020:17試合6勝7敗0セーブ0ホールド 3.94
通算:168試合50勝60敗1セーブ10ホールド 3.94

 小川と同じく2013年にプロ入りした井納。1年目から1軍で18試合に登板すると、2年目には11勝で初の2桁勝利をマークした。井納もプロ入りから8シーズン大きな離脱もなくチームに貢献。先発、中継ぎどちらもこなせ、投手層の薄いチームにはフィットしそう。ただ、2桁勝利は2014年の1度だけ。その後は5勝前後、防御率も3点台後半から4点台が続いており、エース級の働きは期待できないか。補償不要なCランクである点は魅力的。

○梶谷隆幸(7400万円、Bランク)
2020:109試合433打数140安19本53点 .323
通算:895試合3125打数840安119本397点 .269

 今季リーグ2位の打率.323をマークした梶谷。本塁打も19本放っており長打力も備える。32歳となったが、今季も14盗塁をマークして走力も健在だ。ネックとなるのは故障の多さか。今季は1年間プレーを続けたが、昨季、一昨季と右肩の故障で41試合の出場に終わっている。1年を通して活躍し、打率3割以上を記録したのは今季が初めて。Bランクで補償が必要となる。

(Full-Count編集部)

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