鷹、4選手が契約更改 右足手術の高田は大幅ダウン、2軍首位打者の三森は増額
プロ初勝利を挙げた板東は550万円増、ルーキー海野は現状維持
ソフトバンクは7日、福岡市内の球団事務所で4選手が契約更改交渉を行い、来季の契約を結んだ。ルーキーの海野隆司捕手は現状維持の1200万円でサイン。板東湧梧投手は550万円アップの1500万円で更改した。それぞれ更改後に会見を行い、来季への抱負を語った。(金額はすべて推定)
・板東湧梧(950万円→1500万円)
2年目の今季はプロ初登板を含む15試合に登板。プロ初勝利を挙げて大きく飛躍する一方で、右肘を痛めて10月に手術を受けるなど、喜びと悔しさが交錯するシーズンとなった。術後の経過は順調ですでにスローイングも開始。「ケガしない投球フォームを身につけたい。上体で投げていたので、それを改善するいい機会だと思う。来季は開幕1軍を目指し、中継ぎでも先発でも、フル回転できるように」と誓った。
・三森大貴(600万円→700万円)
1軍出場は24試合に終わったが、2軍では49試合に出場し打率.323でウエスタン・リーグの首位打者に輝いた。ファームとはいえ、自身初のタイトル獲得は来季への大きな自信に。「開幕(1軍)に入ることはできたが結果が出なかった。2軍ではこうしていった方が結果が出るというのがあったので、この4年間で一番来季につながるシーズンになったと思う」と話した。
・高田知季(2700万円→2050万円)
高い守備力を誇る高田は、今年5月に左足関節鏡視下遊離体除去手術を受けてシーズン終盤に戦列に復帰。2軍戦23試合の出場に終わり「復帰に思ったより時間がかかり、悔しいシーズンだった」と唇をかんだ。大幅なダウン提示にも「契約していただけるだけでありがたい」と一発サイン。左の足首については「痛みもないし、問題なくプレーできる状態」と語る。
・海野隆司(1200万円→1200万円)
ルーキーイヤーはキャンプから右肘関節炎でリハビリ組入り。2軍では43試合に出場し、9月3日に1軍に昇格。1軍出場は5試合に終わったが、日本シリーズ終了まで1軍ベンチに入り経験を積んだ。初めての契約更改に「すごく緊張していました」と初々しく語り、球団からの「期待しているから頑張ってくれ」という言葉に気合を入れ直した。「1軍出場登録されたが、試合にはほとんど出ることができなかった。ただ、1軍の先輩方のプレーを間近で見ることができたのは収穫」。自主トレは嶋基宏(ヤクルト)と甲斐拓也のもとで修業する予定。2年目の来季は「ケガしない体を作って、開幕1軍と今年以上の試合出場を目指していく」と見据えた。
(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)