鷹・甲斐野が明かした「正直に言わなかった」後悔 復帰を焦った故の1軍登板なし
減額制限ギリギリの24%減となる1200万円ダウンの3800万円でサインした甲斐野
ソフトバンクは14日、本拠地PayPayドーム内で契約更改交渉を行い、4選手が新たに来季の契約にサインした。この日契約を更改した1人が昨季、ルーキーながらセットアッパーとして大活躍した甲斐野央投手。今季は右肘の故障で1軍登板なしに終わり、減額制限ギリギリの24%減となる1200万円ダウンの3800万円で契約を結んだ。(金額は推定)
昨季はルーキーながら大車輪の活躍で、65試合に登板し2勝5敗8セーブ26ホールド、防御率4.14の好成績をマークした甲斐野。だが、今季はキャンプ中に右肘内側側副靱帯の一部損傷で離脱。PRP療法を受けて7月24日のウエスタン・リーグのオリックス戦で実戦復帰したが、その後、再び右肘の違和感が出て再離脱となった。結局、1軍登板なしに終わり、12月4日には佐賀市内の病院で「右肘関節鏡視下関節形成術」を受けた。
この日、交渉を終えた甲斐野は「本当に悔しいです。投げられないことは辛かったですけど、プラスに捉えればいい経験をさせてもらった。今後の野球人生で必要になってくる1年だったとプラスに捉えています」と今季を振り返る。その中で右腕が悔やんでいたのが、復帰を焦り、無理をしたことだった。
キャンプ中に靭帯損傷を負ってPRP療法を受けた甲斐野。ファーム施設でリハビリに励む間も、当然、早く復帰したい、1軍で投げたい、という思いは募っていた。だからこそ、復帰への道を急ぎ、結果、一進一退の状態を繰り返してしまった。
「焦りは本当にありました。2軍で一度投げましたけど、正直に言わなかった自分に後悔はあります。悪い張りがある中で『投げられます』『大丈夫です』と言ってしまった。それが良くなかった。大切にいけば良かった」