セイバー指標で選ぶベストナインは? パ・リーグは3人が実際とは異なる顔ぶれに
柳田は両リーグの全選手でダントツのWAR8.4を記録
パ・リーグだけでなく、12球団で最高のWARを記録したのは、ソフトバンクの柳田。2位の巨人・坂本が5.7だったことからも、8.4という抜きん出た数値を残した柳田がどれだけ稀有な、替えの効かない選手であるかを表している。柳田は16日に発表されたベストナインでも選出されている。
このほかに実際のベストナインと同じ結果となったのは甲斐、中田、浅村、鈴木大、源田、近藤の6人。浅村は5.4と両リーグ通じて4位のWAR5.4を記録。甲斐は捕手で12球団トップのWAR3.0を記録した。
一塁の中田、三塁の鈴木大、遊撃の源田もそれぞれのポジションでWARはトップの数字。近藤のWAR4.2は外野手として柳田に次ぐ数字だったが、他選手との兼ね合いからDHに。これらの面々は指標から言っても、選出は妥当なものだった。
一方で実際のベストナイン投票と異なったのが投手と外野手だ。WARのパ・リーグトップは山本の5.0。対して千賀は4.6に。千賀は投手タイトルで3冠に輝いたが、WARの上では山本に軍配が上がった。
外野手では日本ハムの西川とロッテのマーティンがランクイン。西川はWAR4.1、マーティンが4.0で、ベストナインに選ばれた吉田正の3.4、栗山巧(DH)の0.7を上回っていた。首位打者にもなった吉田正は打撃面での貢献は際立つが、守備面の指標で大きなマイナスに。攻守両面で“総合的に“見ると、西川やマーティンを下回る。