遊撃手のGG賞は坂本か?京田か? セイバー指標で見るセ・リーグの守備の名手は…

12球団でトップのUZR19.1を叩き出したのは阪神の中堅手・近本光司

【セ・リーグ】
捕手 木下拓哉(中日)4.2
一塁 D・ビシエド(中日)6.0
二塁 吉川尚輝(巨人)10.8
三塁 岡本和真(巨人)14.5
遊撃 京田陽太(中日)10.1
左翼 青木宣親(ヤクルト)15.2
中堅 近本光司(阪神)19.1
右翼 松原聖弥(巨人)7.4

 セ・リーグの中でも際立つ数字を叩き出したのが中堅の近本。UZRは全選手でトップの19.1を記録した。俊足を武器とした守備範囲もさることながら、各球団の守備力の高い選手が守ることの多い中堅でこれほどまでに抜きん出たUZRを記録するのは、それだけ近本の能力が秀でていた何よりの証だろう。

 同じ外野手では左翼がベテランの青木、右翼は巨人の新星・松原がトップ。青木は今季無失策で守備率10割を記録。6補殺もリーグ2位の数字だった。右翼といえば、広島の鈴木誠也が思い浮かぶが、鈴木の今季のUZRは-0.1。リーグトップの8補殺をマークしているものの、UZRは7.4の松原を大きく下回っていた。

 昨季何かと話題となったのは遊撃手。巨人の坂本勇人が受賞したが、そのUZRは-2.4で、京田陽太の16.6を大きく下回っていた。では、今季はどうか。京田のUZR10.1に対して、坂本は10.0とその差はわずか。1000イニングあたりに換算する「UZR/1000」では京田の9.7に対して、欠場のあった坂本は11.3になる。京田の13失策、守備率.977に対して、坂本の4失策、守備率.991という点がどう票に現れるか。

2年連続で阪神・梅野がGG賞受賞も、今季のUZRトップは中日の木下

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