倍増4000万円に「不満はない」けど、なぜ保留? 鷹・周東が訴えたいこととは…
周東の願いは「僕みたいな選手が今後出てきたときのためにも…」
「僕は走塁を1番の武器としてきたので、走塁の価値をもっと高めたい。どうしてもホームランとか打点とかがピックアップされる。走塁ももちろん評価してくれていますけど、ホームランバッターよりもどうしてもポイントは低くなる。今後、僕みたいな選手が出てきたときのためにも話し合いができて、もっと見ていただけたら、若い選手も走塁に貪欲になれると思う」
周東が訴えたいのは走塁面の価値の向上。自身もホームランバッターではなく、打点を稼げる中軸を打つ打者でもない。それでも「足」という無二の武器で球界にインパクトを与えた。ただ盗塁をするだけではない。塁に出るだけで相手バッテリーにプレッシャーを与えたり、脚力で1つ先の塁を奪ったり……。今後出てくるであろう周東のような“足のスペシャリスト”たちのためにも、走塁の価値をより一層高めたいという思いがあった。
「もっと足で目立てる選手が出てきて欲しい。足の速さを武器にする選手が『周東のようになりたい』となるように僕も頑張りたい」
たとえホームランバッターでなくとも、プロ野球の世界で活躍でき、そして評価してもらえる。野球をする子供たちにも、脚力でもプロを目指せるという夢を与えたい。そんな思いもあって、周東は「走塁の価値」向上を訴える。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)