鷹・甲斐、守備面で球団の評価変えた「今までにいない捕手、と」 1億6500万円で更改
1年間怪我もなく母・小百合さんに感謝「強い体に産んでくれて感謝しています」
ソフトバンクの甲斐拓也捕手が25日、本拠地PayPayドーム内の球団事務所で契約更改交渉を行い、5500万円増の1億6500万円で来季の契約にサインした。(金額は推定)
今季は104試合に出場して打率.211、11本塁打33打点。昨季より打撃成績を落としたものの、球団側からは数字には表れにくい守備面を高く評価されたという。
これまでの契約更改交渉では打撃成績の低さから思ったほど年俸が上がらず「打たないと評価されない」とも語っていた。それでも4年連続ゴールデングラブ賞に輝くなど、鉄壁の守備力で常勝ホークスの扇の要に君臨。その中で球団からの評価が変化してきたと感じたよう。
交渉を終えた甲斐は「今までにないスタイルである、と言っていただきました。球団としても色んなところで甲斐くんの守備面が突出しているものである、と評価したし、今までにいないキャッチャーという部分を言ってもらった」と語った。
今季を振り返り「色んなことがあった1年だった。キツさを感じた1年だったと思いますけど、逃げずに戦えた。振り返れば、強くなった自分になれた気もする1年だった」という。怪我なく1年を戦い抜き「1年痛いところもなくできた。体は強いと思っていますし、強い体に産んでくれた母に感謝しています」と、女手ひとつで育ててくれた母・小百合さんへの感謝も忘れなかった。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)