なぜ鷹は千賀のポスティングを認めないのか? 根底にある球団の“野望”とは…

現在NPB球団でポスティングを認めていないのはソフトバンクのみ

 これまでソフトバンクと同様にポスティングを認めていなかった巨人は昨オフ、山口俊投手のメジャー挑戦で初めてポスティングを認め、今オフは菅野と2年連続でポスティングを利用した。現在のNPBでポスティングを認めていないのは、ソフトバンクのみだ。

 なぜソフトバンクは選手のポスティングを認めないのか。そこには球団として目指す“野望”が関係している。

 4年連続で日本一となったソフトバンクだが、球団として目指すのは「世界一の球団」。かつて後藤芳光社長は「原則として我々のスローガンとして『世界一の球団になる』というものがあります。世界一を目指して、もがきながら色々と考えている。ウチの素晴らしい選手たちが、その相手に行ってしまっていたら勝負にならない」と語っている。

 取得した海外FA権を行使してメジャーに挑戦するのは選手の権利であり、止めることはできない。ただ球団の権利であるポスティングを利用して、わざわざチームの主力である選手を、世界一を狙う上ではライバルとなるメジャー球団に移籍させていては、その“野望”に反するものだというのが考えの根底にある。

千賀の海外FA権取得は早くても2022年の見込み

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