ダルビッシュのパドレス入りが正式決定 両球団が5対2の大型トレードを発表
女房役のカラティニとともにトレード、パドレスからは有望な若手5選手
カブス・ダルビッシュ有投手がパドレスにトレードで移籍することが29日(日本時間30日)、正式に決まった。カブスからはダルビッシュと女房役のカラティニの2選手が加入し、パドレスで今季7勝を挙げたザック・デイビーズら計5選手が交換相手。この日、両球団が公式に発表した。
パドレスは27日(同28日)にはレイズからサイ・ヤング賞左腕のブレイク・スネル投手を4対1の大型トレードで獲得したばかりで、相次ぐ大型補強に。ダルビッシュは2018年に6年1億2600万ドル(約134億8200万円)の超大型契約を結んでおり、その中にはトレード拒否権も含まれている。だが、その対象が今季までの全30球団から来季は12球団に減り可能性はゼロではないとされており、オフに入りトレード話が噂されていた。
ダルビッシュは今季12試合に先発しリーグ最多の8勝(3敗)、同2位の防御率2.01をマーク。サイ・ヤング賞投票でもバウアーに次ぐ2位の得票を集め、昨年から表彰がスタートした両リーグのベストナイン「オールMLBチーム」のファーストチーム(1位チーム)にも選出されるなど活躍の1年だった。
MLB公式サイトのカブス番記者ジョーダン・バスティアン氏によると、このトレードによりカブスはダルビッシュの残り総年俸6200万ドル(約64億円)のうち300万ドル(約3億1000万円)を負担することに。今季サイ・ヤング賞争いで2位に入った出来高分だという。
パドレスからカブスに移籍するのは27歳のデイビーズの他、17歳のレヒナルド・プレシア―ド内野手、20歳のエイソン・サンタナ内野手、ともに18歳のオーウェン・ケーシー外野手、イスマエル・メナ外野手の5選手。ダルビッシュの代わりの先発投手プラス若手有望株4人の顔ぶれとなった。
パドレスは今季、14年ぶりのプレーオフ進出を果たしており、ダルビッシュの加入でスネルとの左右のエースが確立。最強ローテ誕生で球団史上初のワールドシリーズ制覇も現実味を帯びてくる。