3連覇逃した西武 森&山川ら強力打線が不調も、ベテランと若手の台頭に光【野手編】

新キャプテンの「たまらん」守備は今季もファンを魅了

 源田はプロ4年目ながらも今季から新キャプテンに任命された。リーダーとしての重圧がかかる中でも全120試合に出場。持ち味の鉄壁の守備は健在だった。また、打撃では特に9月の月間打率.364と好調だったこともあり、シーズンでも打率.270を記録。入団から4年連続でシーズン打率.270以上を維持した。

「たまらん」好守は枚挙にいとまがない。そのため、ここではエース・高橋光成投手を救うファインプレーに注目したい。9月8日の試合では三遊間の深い位置の打球を見事に処理し、ノーヒットノーラン継続を後押し。さらに同15日の試合では、高橋が弾いた打球に対して、グラブで捕球した後では間に合わないと瞬時に判断。素手でキャッチして一塁へ送球する「ベアハンド」でアウトにした。もちろん高橋以外にも、数多くの投手を救っている。来季も数々の美技に期待が膨らむばかりだ。

 外崎修汰内野手は源田と並んで全120試合に出場。打撃では打率.247と昨年から成績を落としてしまったものの、今季は足での活躍が目立った。10月13日の試合では通算100盗塁の大台に到達し、チームトップの21盗塁を記録。また、盗塁だけでなく、10月21日の試合では山野辺翔の安打で二塁から一気に本塁にヘッドスライディングで生還し、サヨナラ勝利に貢献するなど、走塁全体で優れた能力を発揮した。守備では源田との抜群のコンビネーションで、鉄壁の二遊間を形成。打撃でこそ調子を落としたものの、苦しい状況のチームを支える活躍だった。

 新助っ人・スパンジェンバーグ外野手は大きなインパクトを残した。オープン戦は打率.174と不安を抱えていたが、その後の練習試合では打率.500と打撃爆発。開幕後も6月23日の試合で来日1号を満塁弾アーチで決めるなど、印象的な活躍を見せた。リーグ最多の150三振と粗さも目立ったが、チームメートの栗山のアドバイスもあり、打率はチーム3位の.268と一定の水準は保った。また、リーグトップの8三塁打など足を生かした長打も目立ち、OPSは山川を僅差で上回るリーグ9位の.807を記録した。来季もホームベース寄りに体を大きく倒す特徴的なフルスイングから放たれる、インパクト十分の打球に期待したい。

 新助っ人加入の刺激を受け、来日7年目のメヒアも3年ぶりの2桁到達となる11本のアーチを記録。シーズン通算では打率.207だったものの、楽天に対しては対戦打率.298と「キラー」ぶりを発揮した。

 中村剛也内野手は打率.213、9本塁打と苦しいシーズンとなった。ただ、7月16日の試合で通算300二塁打、8月26日の試合で通算1500安打を達成。さらに、10月24日のソフトバンク戦では自身の日本記録を更新する21本目の満塁本塁打を放つなど、記録づくしのシーズンだった。今季は同期の栗山が気を吐いただけに、来季は「骨と牙」での活躍が見たいところだ。

流動的なスタメンの中で出場機会をつかんだ選手も

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