日本シリーズ4連覇のホークス チーム防御率12球団唯一2点台、王者の所以は…【投手編】
絶大な信頼を置かれる3人の鉄壁リリーバーたち
そして、ソフトバンク投手陣の中で何より強力だったのが、勤続疲労を感じさせないタフさを見せつけた3人の鉄壁リリーバーたちの存在だ。
まずは、嘉弥真新也投手。今季は開幕から140キロ台中盤の直球とスライダーの切れ味が抜群で、4年連続の50試合登板をクリアする。おなじみの左のワンポイントという仕事場で、対左打者への被打率1割台とその力を遺憾なく発揮した。
主に8回を任されたのがモイネロ投手。今季も150キロ中盤の速球と曲がりの大きいカーブを効果的に交え、開幕から圧倒的な投球を披露。21試合連続無失点を記録するなど相手打者の気勢を削ぎ続け、40ホールドポイントで初のタイトルとなる最優秀中継ぎに輝いた。そのタフさはもちろん、48イニングで77奪三振を記録する奪三振ラッシュも見事だ。
そして9回には、森唯斗投手がズドンと腰を据える。絶対的守護神と呼ばれるにふさわしい働きで、リーグ2位の32セーブをマーク。その強心臓ぶりは、ブルペン全体にも安心感をもたらしたことだろう。