投手歴半年&公式戦登板なしでプロへ 鷹ドラ5の運命変えたコロナ禍での一言

昨年4月に投手に挑戦、いきなり147キロをマークする

 大学に進んで投手に再転向するつもりでいたという田上。新型コロナ禍で甲子園がなくなり、高校での練習もなくなったタイミングで、祖父が発したこの一言が、投手に挑戦するキッカケになった。

 いざ再び投手をはじめてみると、そのポテンシャルの高さを早速、発揮したという。高校の練習で初めて投げると、いきなり147キロをマーク。チームメート相手の実戦練習でマウンドに上がると、DeNAに4位指名された小深田大地内野手らを相手にノーヒットに抑えたという。

 その後は練習試合などで登板し、最速151キロをマークした。この練習試合での投球などを見初めたソフトバンクが指名に踏み切ったのだ。

「母子家庭でずっと育ててきてもらっていたので、お母さんをラクさせて上げたかった。チャンスがあるなら賭けてみようかな、とプロ入りを決めました」。ソフトバンクの元捕手である田上秀則氏を叔父に持つ田上。会見では女手一つで育ててくれた母への恩返しを誓っていた。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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