菅野智之、来オフFAでメジャー再挑戦へ 代理人ウルフ氏示唆「戻ってくるつもり」
期限直前に6球団から正式オファー「彼が検討した本気のオファー」
メジャー球団との交渉が合意せず、今季も巨人に残留することが決まった菅野智之投手。菅野の代理人を務める「ワッサーマン・メディア・グループ」のジョエル・ウルフ氏が8日(日本時間9日)、オンライン会見を行い、交渉の過程や決断に至った経緯などを明らかにした。
ポスティングシステムを利用してメジャー挑戦を目指した菅野。メッツやパドレス、ブルージェイズ、レッドソックスなど複数の球団が獲得に関心を示していたが、米東部時間1月7日17時(日本時間同8日7時)の交渉期限までに交渉は合意に至らなかった。ウルフ氏は球団名は明かさなかったものの、「最後の数日間で、彼が検討した本気のオファーは6つあった」と6球団が正式なオファーを出していたことを明かした。
また、ウルフ氏は「スガノがここに着た時(MLB球団と契約するか巨人に残るかを判断する)ラインがあることを彼はハッキリさせていた」と移籍か残留を決める明確な条件があったと証言。「もし彼が思う“公平な契約”を得ることが出来なかったら、彼は読売に戻り、来年(アメリカに)また戻ってくるつもりだった」と、来年オフに再びメジャー挑戦する考えでいることも明かした。
菅野は順調にいけば、今季中に海外FA権を取得する。来オフはポスティングではなく、FAとしてメジャー球団と交渉が可能になる。ウルフ氏も来オフのメジャー再挑戦に向けて「懸念はない。もし素晴らしい活躍をしてMVPを取るといった2020年のような活躍を今年もすれば、彼のような投手のためのマーケットは常に存在する」と語り、昨季同様の活躍を見せれば、好条件のオファーが提示されると予想した。
さらに、今回の交渉において菅野を頷かせるだけの条件を提示しなかったメジャー球団に対してウルフ氏は「本当に後悔するだろう」と指摘。「トモ・スガノは簡単に手に入る選手ではない。この若者は勝者で、闘争心があり、素晴らしい人間だ。自己管理もしっかりしているし、腕の怪我を全くしていない。そんな選手を見つけるのは難しいこと」と、菅野の素晴らしさも語っていた。
(Full-Count編集部)