GG賞の鷹甲斐やハム中田らはなぜ選ばれず? アナリストによる守備評価は…【捕手&一塁編】

捕手と一塁手の得点ランキング【画像提供:DELTA】
捕手と一塁手の得点ランキング【画像提供:DELTA】

捕手でトップ評価を得たのは中日の木下でフレーミングに秀でていた

 2位以下は村上宗隆(ヤクルト)、中島宏之(巨人)、ジャスティン・ボーア(阪神)の順で選出されている。村上は三塁手も兼任したシーズンだったが、一塁守備の評価も高く、9名中3名のアナリストから1位票を獲得した。一、二塁間でも、一塁線でも安定して高い確率で打球をアウトにしていた。一方の中島は一塁線の打球に対し、よく処理できていたようだ。

 特徴的な傾向を見せたのがボーアで、対右打者時に一二塁間の打球の処理率が高くなっていたようだ。同様の傾向はホセ・ロペス(DeNA)にも見られており、2人の外国人一塁手が右打者に対して一塁線を大きく空けるポジショニングをとっていた可能性が指摘されている。

 ちなみにパ・リーグのゴールデン・グラブ賞を獲得した中田翔は、8選手中6位の評価。もう1人の受賞者となった中村晃(ソフトバンク)は、一塁での守備イニングが463イニングと、対象となる500イニングに届いておらず、選出対象外となっている。

 捕手部門もビシエドと同じく中日所属の木下拓哉が受賞となった。「1.02 FIELDING AWARDS」では2018年から捕手が捕球によって審判のストライクコールを誘発する“フレーミング”に対する分析・評価を解禁。「DELTA」が取得するデータは目視により取得したものだが、分析時の扱いに注意を払った上でフレーミングを評価項目に取り入れたアナリストもいる。

ゴールデン・グラブ賞に輝いた甲斐はフレーミングの評価で下位に

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